海外でアイリスト・ネイリストとして働くには? 絶対知っておきたい基本知識!

海外で働くことを考えているアイリスト・ネイリストの方は以前からたくさんいますが、何から手をつければいいのかわからず前に進めることをやめてしまった方も多いかもしれません。一方で日本人アイリストやネイリストは世界中の国で需要が高く、スタッフ不足でお客様の予約を制限している海外サロンも増えているという話もよく耳にします。海外で働きたいアイリスト・ネイリストの方が知っておきたい基本知識を美容専門海外サポートのGo Overseas編集部が詳しく解説していきます!

日本のサロンと海外サロンの違いは?

海外でアイリスとやネイリストとして働くことはハードルが高いと思っていませんか? 国によって程度の差はありますがアイリストやネイリストの仕事内容は日本とそんなに大きな差はありません。むしろ日本よりワークライフバランスが徹底されていたり、日本人の手先の器用さ、ホスピタリティの高さに敬意を持って接してくれる外国人のお客様もたくさんいます。

海外アイリスト・ネイリストの仕事内容は?

海外アイリスト・ネイリストの仕事内容は、アイリストであればボリュームラッシュ、シングルラッシュ、まつ毛パーマなど、日本のアイリスト業務と基本的には変わりません。強いて言えば、海外のお客様の方がナチュラル志向よりも派手な仕上がりを好まれる傾向が多いかもしれません。ネイリストも同様に、ネイルケアからポリッシュ、スカルプ、ジェルまで幅広い施術メニューを求められますが、ネイルアートといった日本人の手先の器用さを求めているお客様も多いと思います。また日本と比べて、”アイリスト・ネイリスト=プロフェッショナル”という認識が強く、美容全般の専門家としてお客様から頼られています。

日本人アイリスト・ネイリストは、世界でもトップクラスの美容スキルと接客スキル(ホスピタリティ力)だと言われています。言葉が通じなくても気持ちは伝わる・・・と言いたいところですが、実際には言葉の問題は出てきます。今は、アプリやオンラインなどで、日本にいながらでも語学を身につけやすい環境が整っていますので、これから海外で働こうと考えているのであれば、少しでも語学力を高めておくことをおすすめします。

海外でアイリスト・ネイリストとして働くには?

海外でアイリスト・ネイリストとして働く場合、ライセンスが必要な国、不要な国があります。アメリカでは、コメストロジーライセンスという免許が必要となります。取得条件は州によって異なり、例えばニューヨーク州では、日本の美容師免許と美容学校の履修時間を英訳して証明できればトランスファー(書き換え)することができたりしますので、自分の行きたい州のライセンスルールを事前に調べておくとよいでしょう。

一方で、イギリスをはじめとしたヨーロッパ各国(ヨーロッパには職人の技術レベルを認定する職業認定制度があります)やオーストラリア・ニュージーランド、アジアの多くの国(韓国は除く)ではライセンス制度がありませんので、ライセンスがなくても働くことが可能です。

日本人アイリスト・ネイリストが求められている国は?

海外で日本人アイリスト・ネイリストが特に求められている国は、日本人駐在員の数に比例すると言われています。都市別の日本人駐在員数トップはロサンゼルス(アメリカ)の6万7000人。次いでバンコク(タイ)5万9000人、ニューヨーク(アメリカ)3万9000人、上海(中国)3万7000人、シンガポール3万6000人、ロンドン(イギリス)3万2000人と続きます。また国別では、アメリカに全体の32%(42万9000人)、中国に8%(10万7000人)がそれぞれ駐在しており、両国で日本人駐在員の4割を占めています。このほかオーストラリアに9万3000人、タイに8万2000人、カナダに7万人、イギリスに6万3000人、ブラジルに4万8000人、ドイツに4万2000人、韓国に4万1000人、フランスに3万6000人が住んでいます。これらの国や地域では海外でも日本人のお客様がつかめる可能性が高いと言えるかと思います。※出所 海外在留駐在員数調査統計

一方、日本人が少ない場所でも日本人以外の外国人に支持されてアイリスト・ネイリストとして活躍することも十分に可能です。特にアジア系外国人移民(中国人など)は日本人と同じ毛質や爪質で扱いやすく、たくさんの外国人顧客を持つ日本人アイリスト・ネイリストは大勢います。ただし、サロンワークで必要とされる最低限の語学力は必要です。

海外でアイリスト・ネイリストするイイところ・ダメなところ

日本人アイリスト・ネイリストは、その高い美容スキルや接客スキル(ホスピタリティ力)がありながら、海外に出て行く人の数が、他の国のアイリスト・ネイリストと比べて少ないと言われています。ここでは、日本人アイリスト・ネイリストにとって、海外で働くイイところ、ダメなところをまとめてみましたので参考にしてみてください。

海外アイリスト・ネイリストのイイところ

ほとんどのアイリスト・ネイリストが、海外で働いて最初に感じるには、日本と比べて勤務時間が短いところです。営業時間も短く、営業終了後のレッスンなどもありません。日本だと仕事が終わって帰宅したら深夜だった、なんてことも日常茶飯事ですが、海外では、アフターワークが充実したライフスタイルになると思います。

また、お給料についても、日本より明確で分かりやすいところが多いです。例えばアメリカやカナダ、ヨーロッパではチップの習慣がありますので、時給や売上に対するコミッション(歩合給)に加えてチップも自分の収入となります。一方、オーストラリアやシンガポール・香港などでは、チップの習慣はありませんが、最低賃金が世界でもトップクラスのため、基本給だけでも十分に生活していくことができます。

海外アイリスト・ネイリストのダメなところ

語学力はなくても大丈夫、という話もたまに聞きますが、あくまでも最低限の基礎力がある前提だと思っていた方がいいでしょう。もし、あなたが日本のサロンで、”腕は超一流だけど日本語が全く話せない外国人アイリスト・ネイリスト”がいたとしたら、お任せしたいと思うかどうか考えてみるといいでしょう。

また、使用する商材については、日本と海外の仕入れ先の違いにより、異なる場合が多いので注意しておくといいかと思います。お客様も東アジア系、東南アジア系、白人系・黒人系・アラブ系・ラテン系など幅広い人種のお客様がいらっしゃいます。日本で、日本人だけを施術していた感覚では、はじめは戸惑いますので、しっかり知識と経験を積んでいくといいかと思います。

アイリスト・ネイリストが海外に行くまでに身につけたいスキルは?

海外でアイリスト・ネイリストとして働くことを目標にしている方が、日本にいる間からやっておくべきこと、身につけておきたいスキルはどんなことがあるでしょうか? 日本人アイリスト・ネイリストが海外で働くためにやっておくべきことをまとめました。

語学力

語学力がなくても海外で働くことはできます。しかし、海外で売れるアイリスト・ネイリストになれるかは、また別のお話です。お客様、スタッフ同士のコミュニケーション、商材や美容用具の使用にも語学は必要となります。サロンワークで使う、決まったフレーズの英会話(またはその国の言語)だけでは、お客様と表面的な意思疎通はできても、心の通ったコミュニケーションとは呼べません。日本にいる間にできる限り、学んでいくことを強くおすすめします。

美容スキル

海外でアイリスト・ネイリストとして働くには、日本で技術者として実践経験があるほうがよいでしょう。最近では、日本のサロンのように未経験者を教育して、技術者を養成する海外サロンも増えてきましたが、まだまだ少数派だといえます。日本のサロンで美容スキルを身につけておけば、世界中どこでも美容師として通用するといっても過言ではないでしょう。

また、海外のお客様は、国や地域によって求める技術が違ってきます。アイラッシュでは、自まつ毛が多くふさふさした南米系や黒人系のお客様が多いため、はっきりした目元を演出するボリュームラッシュや眉ティントが人気だったり、ネイルでは、ヨーロッパではシンプルなネイルポリッシュの施術が主流で、アメリカやカナダでは、ケアが中心ですが、インスタグラムの影響もあり、長さを出すスカルプやジェルも人気が高かったり、アジアでは、足のポリッシュやネイルアートの需要が高く、露店スタイルのサロンが人気を博しています。こうした情報を集めて、日本ではあまり意識しない技術も磨いておくとよいでしょう。

海外で働くアイリスト・ネイリストの給与事情は?

海外サロンといっても国や地域によって様々ですが、給与体制を大きく分けると、自分の技術売上に対して、決まったパーセンテージの報酬が得られる、実力主義のコミッション型サロンと、売上とは連動せず、最低賃金以上の基本給で働く、雇用型サロンがあります。日本でも、近年定着してきた業務委託サロンやシェアサロンで働いている方は、コミッション型サロンに馴染みやすいかもしれません。雇用型サロンは、働いた時間分のお給料となるので、毎月の収入が安定しており、生活面で安心できます。それぞれメリット・デメリットがありますので、自分の希望するライフスタイルに合った働き方を選ぶといいでしょう。

海外で働く日本人アイリスト・ネイリストは増える?

現在、世界的な物価高・インフレと言われていますが、その中でも各国の給与も連動して確実に増えております。その中で日本は、物価は高騰するものの国内需要が頭打ちで給与が上がらないため、閉塞感を感じる方が増えているように感じます。その影響からか、海外に目を向けた若者が、ワーキングホリデービザを利用してオーストラリアなどでお金を稼ぎにいくような記事を目にされた方も多いでしょう。ところが、いざワーキングホリデーに行っても手に職がなければ仕事に就くことができず、すぐに帰国してしまったという話もよく耳にします。

そのような中、日本人アイリスト・ネイリストは、世界でもトップレベルの美容スキルと接客スキルがあり、世界中の人々から求められている、ということが大きな強みであると思います。インバウンド需要も高まり、日本でアイリスト・ネイリストとして働いていても外国人客を避けて通れない時代はすぐそこまで来ています。今後、海外経験を積み、語学力と国際感覚を身につけた日本人アイリスト・ネイリストは確実に増えていくでしょう。

まとめ

これから海外で働きたいアイリスト・ネイリストのための基本知識をまとめてみました。どれだけ海外で成功したアイリスト・ネイリストも、はじめは何もないところから試行錯誤して道を切り開いてきました。今の時代は、求めれば、あらゆる情報がすぐに手に入ります。ですが、大切なのはその情報をもとに、”覚悟を決めて行動する”ことです。一人でも多くの日本人アイリスト・ネイリストが海外で活躍することを願っています!

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